時間の重みを感じながら予定を組んでいく
工場全体の生産予定を組んでいくのが私の仕事です。機械の稼働スケジュールは受注が来た順番で決めるのではありません。同じ形のものを続けて組むなど、生産効率と納期を同時に考えながら、ロスがないように予定を組んでいかなくてはなりません。時に、短納期のものが突発的に入ってくることもあるので、そんな時は、再計算し、現場にも掛け合って、再度予定を作り直していきます。細かい調整を繰り返して予定がきちんと収まった時は、まるでパズルが仕上がったかのようなスッキリとした達成感があります。しかし、少しでもミスがあると納品予定が遅れてしまったり、オペレーターに休日出勤させてしまったり、様々なところに影響が出てしまいます。工場で機械が稼働する一分一秒は、普段感じているよりも大きいものです。だから、私たちの仕事には常に緊張感が伴います。
経験から身に付く「読み」で差がつく
予定を組んでいくには、適確な「予測」が必要になります。生産しなくてはならない量に対して、どのくらいの時間がかかるのか。その数値は、ある程度は計算で割り出せますが、機械の作業と言ってもそれぞれの機械には人が関わり、各案件によって条件も違うので、単純には答えが出ないものなのです。計算では割り出せない部分をカバーするのが、経験から生まれる「読み」。月末にどのくらいの受注があるのか、その影響でどのくらい予定が立て込んでくるのかなど、経験から見える予測があると、スケジュールの組み方も変わってきます。経験に関しては、やはり先輩にはまだまだ敵いません。自分の知識や経験を総動員してスケジュールを組んでも、先輩の読みと違っていることもよくあります。私も少しずつ先輩達の読みに近づけるようになりたいです。
コミュニケーションが良い仕事をするためのカギ
毎日午前中に必ず一度は工場を回って、オペレーターと会話を交わします。スタッフの状況、仕事に関することなどを話していく中で、スタッフの出勤予定から、予定を詰めすぎないほうが良さそうな日が見えてくることもあります。経験の他に、予定をうまく組むコツはコミュニケーションにあるのです。また、普段のコミュニケーションのおかげで作業が円滑に進んだり、救われたりということは良くあること。急な案件で現場の予定がタイトになってしまいそうな時には、誠意を持ってきちんと話し合うことによって協力的に作業をしてもらえたということがありました。私の持ち場は、販売員と工場現場の真ん中の位置。それぞれの仕事の調整をしなければいけません。そんな時に解決のカギになるのは、やはりコミュニケーション。仕事で関わる人達とちゃんと話をしながら、気持ち良く仕事を組んでいきたいと思っています。